精神科医に聞いてみた！『心理カウンセリングのあれこれ』

2023.04.12

４月５月になり、心身の不調を訴える方が増えてきました。
毎年この時期は心療内科・精神科に通院する患者さんが増え、日頃どんなに笑顔で元気な人でも、疲れを感じやすい時期なのです。

なぜこの時期なのでしょうか？
それは季節の変化によって身体に加わるストレスと、新しい環境によって心に加わるストレスが主に原因となっています。

気温や湿度、日照時間の変化は私たちが気づいている以上に身体にストレスを与え、それによって体調不良や気分の落ち込みが起こります。
また、新学期や新しい職場での業務内容や人間関係は、心にストレスを与え、ネガティブ思考になったり不安や焦りが生まれやすくなります。

このように毎年4～５月は、心身の不調が起こりやすい季節なのです。
その不調の改善に、心理カウンセリングは大変効果的であることを、今回現役の精神科医に聞き、明らかになりました。

この記事はこんな方におすすめです

心身の不調、「なんとなくいつもと違う」ことを感じている方
新しい環境に疲れを感じ、やる気や体力が生まれにくくなっている方
はじめての心の不調に、どう対応したらいいのかわからない方

気持ちの落ち込みで悩む質問者；カウンセリングでは何をするのでしょうか？　あまり身近なモノではなく、何をしているのかよくわかりません。

都内勤務の精神科医；カウンセリングは、30分から1時間ほどの時間をかけて、悩みについて聞いて、カウンセラーが一緒に答えを見つけたりする時間です。
カウンセラーからのアドバイスの他、カウンセラーに話すことで、気持ちが整理されて、心が前向きになることもあります。

人間、人と話すことによって気持ちがラクになることは多いですよね。
ただ現実的に、いつでも話を聞いてくれる人、というのは、そうそう存在しません。
特によく「あぁそういうときは、こうするべきよ！」とか「私も似たような体験があったけどペラペラペラ」というように、自分の話ばかりしてくる人もいます。
そうなると、心が安らぐどころか、かえって疲れてしまいます。

そんなときこそ、カウンセリングを検討してみてください。

カウンセリングに興味はあるが、ちゃんと効果があるのは不安な質問者；なぜカウンセリングは人の心を癒すことができるのですか？ただのお喋りや友人に話しを聴いてもらうのとでは違うのですか？

都内勤務の精神科医；カウンセリングで重要なのは【受容】と【共感】です。
何かで失敗したとき・つらかったときに、誰かが「そうだったのか、大変だったね」など言いながら話しを聞いて、あなたを受け入れてくれたとき、心が安らいで、「あぁ、良かった」と思えたことはありませんか？（なかったら本当に申し訳ありません…。このような経験をされている方は、年々減ってきているように感じます…。）

人間は、話を聞いてもらい、絶対的に受け入れてもらうことによって、気持ちが前向きになれるようにできているのです。

そういう意味では、友人や家族に話を聞いてくれる人がいればいいですが、大人になるにつれ、そういう人ってなかなか見つけるのは難しいもの。
誰もが、人の悩み以上に、自分の悩みで手一杯だったりします。よってそんな時に、カウンセラーを頼ってほしいのです。

カウンセラーは話しを聴くプロであり、あなたの話しをしっかり聞き、優しく包み込むようにあなたを受け入れてくれます。