自分を弱らせる先延ばし
「わたしはダメなやつだ…」
皆さんはそう思ったこと、ありますか?
またそれを思ったときは、どんな場面・状況だったでしょうか?
どんな場面や状況のときにネガティブ思考になりやすいのかを明らかにすることは、自分がどんな価値観をもっているのかを明らかにし、「果たしてそれは本当に正しいのか?」を分析する第一歩になります。
今回はそんなネガティブ思考になりやすい場面の1つである、“先延ばし”について解説してきます。
- ついつい、やらなきゃいけないことを先延ばしにしてしまう。
- 先延ばしにすることで、心が苦しくなる。
- 困難な課題も、どうすれば達成できるのか知りたい
- スモールステップについて知りたい。
「明日やれることだから明日やろう」
「今日は他のことでいっぱいだから、明日やろう」
「もう今日は疲れたから明日やろう」
「やる気がでないから明日にしよう」
先延ばしにも色々な種類がありますが、中でも自分の不健康につながりやすい先延ばしは、「やらなきゃ、やらなきゃ…」と焦りを感じつつも、“やらない・できない”先延ばしです。
“やらなきゃいけないコト”がずっと残り、「やらなきゃ、やらなきゃ…」と感じつつも“できない・やらない”でいると、
「周りはできているのに、自分だけできていない」
「なんで私はいつも出来ないんだろう」
「わたしはダメな人間だ」…etc.
と、自分のことを責める思考に陥るときがあります。
そもそも、“やらなきゃいけない”と感じているコトは、「本当にやらなきゃいけないコトなのか?」精査する必要があります。実は自分の思い込みが原因で、本当はやる必要がなく、自分自身で勝手に設定した高いハードルで苦しんでいるときがあるからです。
では本当にやらなきゃまずいコトがあって、それがなかなか出来ないときはどうしたらいいのでしょうか?
そんな時におすすめなのが、
【スモールステップでやってみること】です。
“これぐらいなら今の自分でもできそう!”
“これだったら「やってもいいかな。」と思えること”
最初の1歩を、“ものすごく取り組みやすい!”と自分が感じるものに設定し、まずはそれを“やってみる!”ことが大切です。
「そもそも何もやる気になれない」
「何をするにも身体がだるくて、思ったように身体が動いてくれない」
そんなつらい・苦しい症状でお悩みの方に必要なのは、スモールステップではなく『休息』です。
もしその症状が長く続いているのであれば、専門のカウンセラーに相談したり、お近くの心療内科・メンタルクリニック等のご受診をおすすめいたします。
ここまで頑張ってきたあなたは、今はしっかり自分自身をケアしてあげましょう。
“とにかく何も考えないで、まずは5分だけやってみる”
“やらなきゃいけないことは山ほどあるが、まずは1個だけやってみる”
そして出来た自分を、きちんとほめてあげる。
「やって当然、できてあたり前」と思うのではなく、できた自分を“よくやった!えらい!すごい!”とほめてあげましょう。自分の出来たことをきちんと認識し、それを認めてあげることで自己肯定感の向上にもつながります。
最初の1歩をやってみて、
「もう少しだけやってみようかな」
「あれ、いつの間にかほかのことも出来ていた」
ということがよくあります。
行動を活性化し、その結果に対してポジティブな印象を持つことで、
“わたしもできる!”
“もっとやってみよう!”
と自分自身への自信やモチベーションの向上につながることもあります。
ちょっとずつ取り組むことで、最初は難しい・大変だなと感じていたタスクが「なんかできそうだな!」とポジティブに感じられるようになる。次第に「何をして、何をしなくていいのか?」がわかり、効率的にタスクが実行できるようになる。するといつの間にか行動は継続化され、目標が達成できている。
こんな成功体験がひとつでもできあがると、のちに遭遇する困難に対して「私ならできる!」と自信をもって取り組めるようになります。
今回は、「先延ばしのデメリット」と、「どうしたら先延しせずに取り組めるようになるか?」を解説していきました。
どんなに大変・難しく感じるコトに対しても、まずはスモールステップで実行してみましょう。一気に仕事や宿題、課題等を終わらせようと考えず、まずは「ちょっとだけやってみる」ことが大切です。そして、たとえタスクが完了していなくても“ちょっとやってみた自分”、”しっかりできたこと“を認めてあげて、ほめてあげましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
少しでもみなさまの為になれれば幸いです。